煽りとか,「業界の将来のこと語る俺かっこいい」とか,そういった要素全部抜きにして,正直不思議なんだけれども.
DVD や Blu-Ray のような物理的媒体って,商売的にはこれからみるみる小さくなっていくパイでしかないと思うんだ.
こういう映像商売は,ネットワーク経由で直接観てもらってお金をいただきますというサービスに移行しちゃうだろうから,物理的媒体の多少の損なんか気にしてる場合じゃなくて,そちらに全力を注ぐしか無いはず,と思うんだ. ほんとの,これ以上ないという,掛値無しの全力をね.
しかもネットワーク上の商売の勝負は,少なくとも日本ではちょうど Hulu みたいな海外企業が乗り込んできたところで,まさに今これからが勝負どころじゃないかと思うんだ. 世界を向こうに戦うのか,日本内で囲い込むのか,共同で戦線を張るのか, 各社バラバラに戦うのか,etc.
掛ける力も,タイミングも,戦略も,まさに「今 ここ!」という,緊迫した場だと思うんだよ.
どう考えても物理的媒体のリッピング云々なんか気にしてる場合じゃないだろ,と思うんだよ. もっと切羽詰っているだろお前ら,緊急の,やるべきことがたくさんあるだろ,そんなことやってる余裕あるのか? と思うんだ.
でもこんなことのんびりやるために,会議をして,法務部門の労力を割いて… なにかが間違っているような気がするよ.
”どういう不審者がいるかは覚えきれないほど情報が垂れ流されるが、
危ない池や海などには近づくなと子供達は教えられる。
でも、子供だから、そういうところに近づいて着衣したまま落ちるのがいる。
だから、泳げる子でも溺死することがある。
交通ルールで信号を守れ、左右を確認しろと子供達は教えられる。
でも、ひき逃げされたら、どうしたらいいか誰も教えない。
自動車学校でも安全運転しろと教えるが、事故を起こした後どうすればいいかは教えない。
この日本では、親も学校も「いい学校に行け」「いい会社に入れ」ばかり言う。
でも「落ちた」ときにどうしたらいいか、学校も親も誰も教えない。
だから、「落ちた」らどうしていいかわからない。
真面目に勉強した奴ほどわからない。
「他人に迷惑をかけるな」と子供のころから言われ続けるが、
他人に迷惑をかけられたら、どうしたらいいのかは一切言われない。
”どういう不審者がいるかは覚えきれないほど情報が垂れ流されるが、
危ない池や海などには近づくなと子供達は教えられる。
でも、子供だから、そういうところに近づいて着衣したまま落ちるのがいる。
だから、泳げる子でも溺死することがある。
交通ルールで信号を守れ、左右を確認しろと子供達は教えられる。
でも、ひき逃げされたら、どうしたらいいか誰も教えない。
自動車学校でも安全運転しろと教えるが、事故を起こした後どうすればいいかは教えない。
この日本では、親も学校も「いい学校に行け」「いい会社に入れ」ばかり言う。
でも「落ちた」ときにどうしたらいいか、学校も親も誰も教えない。
だから、「落ちた」らどうしていいかわからない。
真面目に勉強した奴ほどわからない。
「他人に迷惑をかけるな」と子供のころから言われ続けるが、
他人に迷惑をかけられたら、どうしたらいいのかは一切言われない。
”ところが実際は学校教育を受けたことで自分がいかに墜落したかということについての具体例を二葉亭四迷は次のように告白している。
1.自分は何もできぬくせに学校を出ていない人間を軽蔑するようになった。
2.何事も暗唱式に丸呑みする癖がついたため、学課以外の事にもこの流儀でしか接することができなくなった。
3.従って全ての物事の皮相を採用して手っ取り早く片付けて済ませてしまい、事一物に心をこめてその意味を探るということが後天的にできなくなった。
4.新奇に走り、一切万事新しいということを標準にして物の価値を判断するようになった。
(以上、大意抜粋)
■中村光夫 『二葉亭四迷伝—ある先駆者の生涯』
(講談社文芸文庫1993)
”(harunyaから)